公聴会

博士後期課程公聴会 (リラティエン ポンパン (Pongphan Leelatien))

日時
平成31年1月22日(火) 13:00-14:30
場所
自然科学系総合研究棟2 2階マルチメディア講義室
発表者
リラティエン ポンパン (Pongphan Leelatien)
題目
Study on channel characteristics of liver-implanted wireless communications
(肝臓に埋め込んだ無線機の通信チャネル特性に関する研究)
主査
兪文偉 教授
副査
高橋応明准教授,ヨサファット教授,齊藤一幸准教授(指導教員)
外部審査委員
伊藤公一客員教授
審査協力者
アクラムアロメニ准教授 (Queen Mary University of London)
要旨
本研究では,肝臓移植直後から数週間程度の医学的に最も重要な場面で,肝臓の状態をモニタしその様子をワイヤレスで体外機器に送信するためのシステムに関して,送受信機間の無線通信チャネル特性を検証した。まず,無線通信チャネル特性を検証するためのアンテナを数値電磁界解析用にモデル化し,そのモデルの妥当性について生体等価ファントムを使用した実験結果と比較することによって検証した。その後,このアンテナモデルをすでに開発されている高精細数値人体モデルの肝臓表面に装着し,同モデルの体表位置との間で各種の無線通信チャネル特性を計算した。その際,実際の使用状況を考慮し,呼吸により肝臓の位置が上下左右に変動した場合に,それらの無線通信チャネル特性がどのように変化するのかも詳細に検討した。本研究において提案した体内外に位置する送受信機間の無線通信チャネル特性評価は,今後,同種の体内インプラントデバイスの開発において有用である。また,本研究で考察した体内での電磁波の挙動に関する知見は,学術的にも価値が高いと考えられる。