公聴会

博士後期課程公聴会 (Gomez Tames Jose David)

日時
平成27年1月14日(水)
場所
発表者
Gomez Tames Jose David
題目
On the Reliability and Validity of Electrophysiological Computational Modeling to Study Nerve Activation
主査
山本悦治 教授
副査
山口匡 教授,齊藤一幸 准教授,兪文偉 教授(指導教員)
要旨
電気生理計算モデルは,生体の神経・筋活動のメカニズムの理解に知見を提供し,電気生理現象の解釈,電気生理手法による神経・筋疾患の診断・治療にとって重要である.これまで,電気生理計算モデルの研究においては,モデルの実験的検証による妥当性の検討,及び異なる計算論表現や形態学表現を用いるモデルの予測精度,計算効率に関する信頼性の検討が不十分であった.
本研究は,より効率的かつ効果的な電気生理シミュレーションを実現するために,まず,生体組織の電気特性の周波数依存性を考慮するDispersive Modelとその周波数依存性を考慮しないResistive Modelの予測精度,計算効率を比較し,そして,生体等価ファントムを用いて,モデルの実験的検証を行った.また,異なる幾何学表現を用いるモデル間の予測精度,計算効率を比較した.さらに,電気生理計算シミュレーション,及び生体−ファントムカップリング実験によって,これまで異なる主張のあった生体組織の電気特性,神経・筋活動,電気刺激要因間の関係性を系統的に調べた.
結果的には,応用の性質によって,予測精度と計算効率に応じたモデルの電気特性表現,モデルの幾何学表現を簡略化するための条件が明らかになり,さらに,生体−ファントムカップリング実験によって,生体組織の電気特性,神経・筋活動,電気刺激要因間の関係が明確になった.