公聴会

博士後期課程公聴会 (滝沢 将宏)

日時
平成25年1月30日(水)
場所
フロンティアメディカル工学研究開発センター B号棟1階会議室
発表者
滝沢 将宏
題目
体動アーチファクト低減を目的としたMRI高速撮像及び画像再構成処理に関する研究
主査
羽石秀昭 教授
副査
五十嵐辰男 教授,伊藤智義 教授,山本悦治 教授(指導教員)
要旨
MRI(磁気共鳴イメージング)では信号を長時間に亘り間欠的に取得する必要があるため、体動アーチファクトが問題となる。MRIの体動アーチファクトが他のモダリティに比べ顕著になる理由は、体動により信号間に不連続が生じ、それが画像再構成に用いるフーリエ変換において結像を妨げるためである。本論文では、(1)信号計測間の待ち時間により生じる信号不連続量を自動検出し、それを基に信号を補正する技術、(2)非直交座標系の採用と、この方法が有するハードウェアの不完全さに敏感である欠点を克服する技術、(3)計測時間を短縮するために採用したパラレルイメージング法におけるオープンMRI特有の信号計測法及び画像再構成アルゴリズムの開発、を行った。これら3つの方法はアーチファクト低減に大きな効果のあることが確認され、いずれも特長技術として主力製品に搭載されている。