MRI

MREとは?
 持病や昨日手街のある生体組織は弾性率(硬さ)が変化することが知られています. MRIを利用したMR Elastography(MRE)は生体内の弾性率画像を生成することができ,良悪性の判定や病期診断,手術計画,治療評価,再生組織の非侵襲的評価などに有用と期待されている.

ベッドの振動を利用したMREの開発

 MRIが撮影時に発生するベッド振動を活用した簡便なMRE測定法の研究開発をしています. 脳腫瘍摘出の手技選択や,アルツハイマー病の早期発見等への利用が期待されています.
  
   ベット振動発生図      脳の弾性波画像

MRE解析・撮像技術開発

 MRE測定で得られる弾性波画像から定量性と空間分解能の高い弾性率分布を推定する解析手法の研究開発をしています.
 また,生体物性の詳細な測定と解析に必要なデータを収集するための撮像法の開発もしています.

MRE用収束型振動子の開発

 生体組織の粘性的性質により生体表面で与えた振動は急激に減衰します. 生体深部領域の観察と弾性率推定精度の向上を両立するために,新型振動子の開発をしています.
   
   従来型振動子    開発した大型振動子

MREとUSEの比較評価

 MREとUSEはどちらも生体の弾性率の違いを画像化できますが,測定や解析手法の違いにより結果がどの程度異なるのかは十分に検討されていません.
 弾性率がわかっている弾性ゲルをMREとUSEで測定し,比較評価することで,それぞれの特性評価しています.
共同研究先 :放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター 融合治療診断研究プログラム,応用診断研究(MRI)チーム チームリーダー 小畠 隆行